橋本隆雄のつれづれ雑記

橋本隆雄(「三茶de大道芸」プロデューサー)のつれづれなる雑記

1943年東京生まれ。大道芸フェスティバルプロデュースの第一人者として、野毛大道芸、ひたち国際大道芸など数多くのフェスティバルに関わる。2002年より東京都ヘブンアーティスト審査員。「三茶de大道芸」では第1回よりプロデューサーを務める。

ドリームワールド (2014/09/13)

サーカス小屋は高い梁(はり)   そこには一つのブランコだ見えるともないブランコだ 頭倒(さか)さに手を垂れて   汚れ木綿の屋(や)蓋(ね)のもとゆあーん ゆよーん ゆやゆよん               (中原中也『サーカス』より引用) サーカステントの中はドリームワールドです。 その外には世間の厳しい風が吹いていますが、 中では見えるともないブランコに、観客がゆあーん ゆよーん ゆやゆよんと...(続きを読む)

ルネサンス ~人の心をとり戻そう~ (2013/10/03)

 14世紀の初頭、1310年にイタリアの詩人ペトラルカが初めて「ヒューマニズム」という言葉を発しました。この言葉により、長い中世の柵から解放され、約2世紀の間、イタリア・ルネサンスが自由な表現の花を咲かせました。以後、歴史は変転しましたが、「ヒューマニズム」は一貫して大きなテーマでした。  しかし、近年コンピューターの進歩により、次第に人間の存在が軽くなっている様に思えてなりません。便利と迅速を求...(続きを読む)

花を咲かせよう! (2012/10/10)

 その昔、世阿弥は風姿花伝で「そもそも花と云うもの、四季折々に咲くものであって、その時を得た珍しさ故に愛でられるもの。申楽においても、人の心に珍しいと感じられる時、それがすなわち面白い事である。」と云っております。三軒茶屋で季節の花と云えば『三茶de大道芸』。秋の季節に咲き、その年ならではの彩りを見せる。そんな三茶の花を求めて、毎年多くの方が来場されます。  今年も、この2日間にこの場所でしか見ら...(続きを読む)

HASTA MAÑANA(アスタ マニャーナ) (2011/08/30)

 今年、2011年、日本は東日本大震災という大きな試練を被りました。日本中全ての催し物は、この事を考慮せずに実施する事は出来ません。  私も4月から、東京都の被災地支援の一環で、芸術文化活動の提供事業のプロデューサーとして、宮城県と岩手県の地震、津波で被災した18の市・町で小さな大道芸フェスティバルを開催し、被災された多くの人々と出会い、とても喜んで頂きました。     そして人々の、特に子供たち...(続きを読む)

三茶の“地力”(ちりょく)そしてワンダーランド (2010/09/08)

今年も世田谷アートタウン『三茶de大道芸』の季節になりました。 お陰さまで『三茶de大道芸』は、多くのお客様にお出で頂いて、年々成長し、日本を代表する、大道芸フェスティバルになることが出来ました。このことは、当然、地域の人々、せたがや文化財団、各地から集まるボランティア、世田谷区の総力を結集して初めて成し遂げられたものと思います。しかし、それだけで、このようなフェスティバルが出来るか、というとそう...(続きを読む)