ミニインタビュー第二回は・・・
宮島健さん(写真左)×柴田雄平さん(同右)です!
○ではさっそくインタビュー、よろしくお願いします。
お二人は、共演は二度目なんですね。「クラウディアからの手紙」(ホリプロ)のときにご一緒なさっている。
宮島:そう。鐘下(辰男さん)演出の作品で。
柴田:宮島さんがぼくたち若手の俳優に囲まれていらしたので、印象に残ってます。
宮島:あの作品も、(今回と同じで)俳優がたくさんの役を演じる作品だったね。
○やっぱり宮島さんは稽古場のマスコットでしたか?
宮島:そんなことないよー(笑)
柴田:いえいえ、そうでしたよ(笑)
○柴田さんは「アメリカ」初演・再演に出演していらっしゃらないので、松本さんのカフカ作品には初参加ですね。お芝居はいつからはじめたのですか?
柴田:高校を卒業して舞台芸術学院の卒業公演で初舞台を踏みました。その後、ナイロン100℃の準劇団員として活動したり、いろいろなカンパニーに参加したりして勉強していて・・
○ご自身で劇団もなさってますね。
柴田:自分でチェリーブロッサムハイスクールという劇団を立ち上げました。僕は出演もしますが、演出をしています。作家は高校の同級生で、茨城の友部高校で一緒だったんです。
○さまざまな演劇の名わき役として欠かせない宮島さんですがスタートは第三エロチカで・・・明治大学のご出身ですか?
宮島:そうそう。
○ゴンちゃんっていうニックネームは・・・・?
宮島:(明治大学時代にも一緒だった高田)恵篤さんが学生時代につけたんだ。フルネームだと厳島権蔵(げんじまごんぞう)なの。で、ゴンちゃん。
柴田:(笑)
○宮島さんは「失踪者」(アメリカ改訂)は初演からご出演ですね。
宮島:そう。「アメリカ」再演も(新国立劇場の)「城」も出たよ。
○「アメリカ」の初演は2000年からはじまったプロジェクトでした。宮島さんはこの創作方法もだいぶ慣れていらしたのでは?柴田さんははじめて経験されたと思いますが・・・。
宮島:そうかもしれないね。小説の会話部分だけではなくて、ト書きっていうか地の小説の部分をよく読めって言われてね、ひたすらやっていくんだよ。
柴田:面白いです。でも難しいです。“しばりのない”エチュードは好きなんですが、今回は小説があってそうはいかないので・・・。
○「失踪者」でおすすめのシーンはありますか
宮島:やっぱり、「失踪者」の冒頭でカールが船で(再演では宮島さんが演じた)釜炊きに会うところだな。
○あの釜炊きはあのあとどうなっちゃうんでしょうね
宮島:ホームレスにでもなっちゃうんじゃないかなあ・・・(笑)
○柴田さん、今日のお稽古で宮島さんとご一緒の場面がありました。どうですか?
柴田:宮島さんについていくのみです(笑)
宮島:やっぱり、初演と再演で、共演者が変わっていくからね、芝居も変わるよね。
○今度は新作「審判」について・・・小説の印象は?
宮島:僕は、小説では審判が一番好き。雰囲気が。
柴田:正直なところ「失踪者」「城」は読みづらかったけど、「審判」は一番読みやすかったです。結末があるし。
宮島:演じる側としては「審判」に出てくるおじさんの登場人物だちが、おもしろいから楽しみ。
柴田:悪事をはたらいた覚えのない人がある日突然逮捕される、ということ、画家のベットの脇の扉をあけたら裁判所の事務局に通じている、とか・・・そういう意外性がとても面白いです。
○柴田さん、松本さんの作品に出るのは初めてですよね。どうですか?
柴田:(ある)台詞を初日までに600回言えって言われまして・・・ちょっとどきどきしました(苦笑)
○今回は二本立てですが・・・「失踪者」ひとつだけでもかなり俳優の運動量のある作品です。
宮島:舞台で台詞を言って、舞台裏で衣裳を着替えて・・・3時間もある作品だけど、演じてるとあっという間なんだよ。
柴田:はじめての経験なので、自分が心身ともにどんな状態になっていくのか、楽しみです。
○ところでお休みの日はなにをしているんですか
宮島:お稽古に入る前にちょっと休みがあって、ずっと寝てた(笑)好きなのは土いじりなの。花とか。でも明日のお稽古休みは寝てしまうだろうな。
柴田:最近は、90年代のドラマをよく見てます。突っ込みどころが満載なんですよ。テレビに向かって突っ込むがマイブームです(笑)
○最後に今回の出演の見所など、ひとことどうぞ
柴田:台詞の声量ひとつとっても、普段僕がしている芝居とは少し質が違うので、知り合いが見たら、僕が、見所ですね(笑)
宮島:いつも宮島を見てる人は、衣裳を着替えてるだけでいつもと同じ芝居だなと思うかもしれないけど(笑)僕なりに、2作品で違う色を見せられたらいいなと思ってます。「失踪者」(アメリカ)のほうは再々演になるので、3回目ですけれどもあたらしい味付けもありますので、「審判」とあわせて、ぜひ見にいらしてください。
柴田:僕は・・・今年で30歳なので・・・若さを取り戻して・・・。
宮島:若いよー。
柴田:いや・・・そうでもないんです・・・若さを取り戻して・・・大きなプロジェクトなので、その大きさに飲み込まれないようにがんばりたいと思います。ぜひ見にいらしてください。
○どうもありがとうございました。明日からのお稽古もよろしくお願いします!
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宮島健
1982年から、時代劇から翻訳劇までジャンル問わず舞台を中心に活躍。アクの強い個性豊かな役どころを巧みに演じ、味のある演技に定評がある。最近の主な作品に、新国立劇場「氷屋来たる」、加藤健一事務所「特急二十世紀」、椿組「GS近松商店」、ホリプロ「クラウディアからの手紙」などがある。松本修演出作品は「アメリカ」「ささやく声」「城」などに出演。オフィスコットーネ所属。
柴田雄平
舞台芸術学院演劇部卒業後、ラフカットワークショップ「KERAクラス」に参加。2001年、劇団「ナイロン100℃」のオーディションにて、1年間準劇団員として活動。2006年、自らが演出を務める「チェリーブロッサムハイスクール」を旗揚げ。主な出演作に、遊園地再生事業団「トーキョー/不在/ハムレット」、ホリプロ「クラウディアからの手紙」など。ダックスープ所属。