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<審判・失踪者>出演者 ミニインタビュー Vol.7

ミニインタビュー 第7回は・・・

笠木誠さん(写真左)×石母田史朗さん(写真右)です!

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○今日はどうぞよろしくお願いします。
では笠木さんのご紹介から・・・お芝居はいつごろからどのような形ではじめたのですか?

笠木:僕は20歳のときに、川村毅さんの第三エロチカで芝居を始めました。初舞台は91年にシアターアプルで上演した「新宿八犬伝 第四巻 -華麗なる憂国-」。台詞はなかったけど軍人とか酔っ払いのサラリーマンとか、たくさんの役をやりました。今も川村さんのところにいます。16年になるかな。

○東京のご出身ですか?

笠木:関西の出身です。お芝居をやろうと思って東京に出てきた頃、川村さんの「ニッポン・ウォーズ」を読んで、こういうのがやりたいなと思って、劇団員オーディションを受けて劇団員になりました。


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○石母田さんは青年座ですね。どういった経緯で?

石母田:20歳のときに青年座の養成所に入って、2年間の研究生を経て、座員になって11年です。その前に演劇集団円の養成所にいたんだけど、養成所で2年目に落第して・・・もっと基礎をやろうと思って青年座を受けたんです。

○高校時代から俳優になろうとおもっていたんですか?

石母田:高校生の頃は・・・歴史とかがすきなので、そういうことを勉強するために大学にいこうと思っていたんだけど・・・高校の文化祭で演劇をやったのが、楽しくて、そういう記憶があったから、養成所の試験を受けてみようと思ったんです。それでまず演劇集団円の養成所を受けたんです。
   

○石母田さんの初舞台は?

石母田:青年座公演の「ベクター」(鐘下辰男脚本・黒岩亮演出)です。僕の役は“搭乗員”っていう名前のない役で・・・登場しても一人で立っていられないくらい瀕死の状態という役だから、人に支えられて舞台に登場するんですよ、しかももう助からないからって銃で撃たれるっていう役どころ(笑)。後頭部に血のりを仕込んでいて、撃たれて倒れた拍子に血のりがドバっと出るのに一生懸命だった。

笠木:僕は・・・226の将校とかもやったな・・・

石母田:初舞台が軍人役で、同じですね(笑)


○劇団オーディションや養成所の試験ってどんなことをするんですか?

笠木:第三エロチカは、まず肉体訓練、腹筋とかやってすごく疲れたのを覚えてる(笑)。あとは戯曲を読むっていうことだったので、僕は「ニッポンウォーズ」を読んだんだ。

石母田:青年座は・・・肉体訓練はなかったですよ(笑)ちょっとした運動はあったけど。あとはやっぱり台詞を読みましたね。


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○お二人は世田谷パブリックシアター/シアタートラムにもたくさんご出演ですね。

石母田:ドラマ・リーディングにたくさん出ていますね・・・「バール」(伊藤大演出)「ピッチフォーク・ディズニー」「ささやく声」(ともに松本修演出)などに出演しました。あとは「アメリカ」初演・再演です。

笠木:ドラマ・リーディング「アルペングリュ-エン」「地下室」(ともに川村毅演出)、「ささやく声」(松本修演出)、「見よ、飛行機の高く飛べるを」「死のバリエーション」(ともにアントワーヌ・コーベ演出)などです。

   

○松本作品には? MODE公演「ささやく声」(松本修演出、世田谷パブリックシアター・ドラマ・リーディングで上演した後、04年MODE公演として上演)でご共演ですね。

石母田:MODE公演のオーディションで松本さんに出会いました。その公演には出られなかったんですが、その時の縁で99年の「ピッチフォーク・ディズニー」のリーディングに呼んでもらいました。それから「アメリカ」初演、再演とMODE「ささやく声」、新国立劇場の「城」ですね。

笠木:僕は「アメリカ」初演・再演と「ささやく声」です。「城」には出ていません。


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○今回の二本立て公演はどうですか?初演から7年がたち、年齢的には中堅どころです。

笠木:二本立てであることで、再々演となる「失踪者(アメリカ)」に新鮮さを感じます。あとはカフカはやっぱり、過激だな、と思ったね。日常的なモノだけじゃなくて、そこから離れたモノも感覚として必要なのかなと、改めて感じていますね。もちろん2作品をつくるのはとても大変です(笑)。

石母田:ぼくにとっても二本立であることでいろいろ感じることがあります。それは「アメリカ」初演・再演では若い男性の役が多かったんですが、新作の「審判」ではもうすこし年上の男性の役を、すくなくとも少年じゃない役を演じる機会があるんですよ。

笠木:それは大きな違いだね。

石母田:これまでとは違う年配の男性の役どころをどう演じるかということは課題です。あとは、2作品だからこそ、それぞれの作品をすごく客観的に感じることが出来ています。だからこそいろんなことに挑戦したいです。

○「審判」と「失踪者」の2作品を比べてみて、どうですか?

笠木:今、稽古場で作っていて感じる大きな違いとしては、「審判」は結末に向けて収束していくイメージで、「失踪者」は限りなく広がっていくイメージだということです。小説の「審判」は、高校生のときに始めて読んだんだけど、そのときはあんまり面白いと思えなかったんだ。だけど大人になって、芝居にすると思って読み直してみたら、すごく面白かった。不思議だよね。

石母田:「審判」は「失踪者」「城」よりは読みやすかったですね。「城」は読み進めるのが大変だった。

笠木:カフカの作品て、途中で突然ものすごく長くて、わかりづらい会話があったりして、ものすごく、つらい山があるよね。そこが面白いんだけど。

石母田:小説を読むよりも、稽古場で俳優が演じてるほうが面白い。そうでなくちゃ。(笑)


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○小説を舞台化する作業はどうですか?小説の文章を演出家のポイントに従って即興的につくっていくわけですが。

笠木:事前に読んでおくときに、面白さを感じたところをみつけて準備しておくね。小説としてというよりも、芝居にしたときに面白いところという意味で。その準備と即興的なものを組み合わせる感じ。

石母田:まず小説に書かれている筋書き、会話を追います。それでお話を進めていくんだけど、それだけじゃない裏側に描かれていることもやらないといけないんですよね。

笠木:そのシーンで組んでる人にもよるしね。相手がたまたま、小説の思いがけない部分を読み込んでいたりしてね。びっくりすることもある(笑)


○井手さんによるダンスシーンはどうですか?

石母田:僕はそんなに苦手意識はないです。楽しいです。

笠木:俺は・・・どちらかといえば苦手(笑)

石母田:でもそういう、ダンスに対して距離のある人のほうが面白く見える振付のような気がしますよ。

笠木:踊ることが苦手というよりも、振付を覚えるっていうことに慣れていないから(笑)。

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○今回の見所をおしえてください。ご自身で楽しみにしていることは?

笠木:やっぱり役者を見てほしい。2本の違う作品を同じ俳優で上演しているんだけど、まったくちがう俳優が出ているようにみえるくらいでやりたい。それが見所になるように、やりたいと思ってる。

石母田:お客さんにとって、見所は、とてもたくさんあるとおもうので、見逃さないようにしてほしい。

笠木:あとは、2本立ての大変さで、自分がどうなっちゃうか楽しみだね。たくさんの役を演じて、転換したり、衣裳を変えたり、そういう大変さを楽しまないと。


○ところで、お二人はお休みの日は何をなさってるんですか?

笠木:家でのんびりしてる。洗濯したり・・・掃除したり・・・。

石母田:家でもずっと芝居のこと考えてるんじゃないですか?(笑)

笠木:そんなことないよ(笑)。映画が好きなので、映画観たり。ジム・ジャームッシュ監督でビル・マーレイ主演の「ブロークン・フラワーズ」はとっても面白かったからお勧めです。

石母田:僕は、家に怪獣が二人いるから(笑)面倒見るようにしてます。あんまりできないんだけど、時間のあるときはね。上の子は、もう来年は幼稚園の年中なんですよ。

○どうもありがとうございました。明日のお稽古もよろしくお願いします!


      
       
 

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笠木 誠(かさぎ まこと)
91年より川村毅のカンパニーに所属。「アーカイヴス」「クリオネ」「フクロウの賭け」等に出演。「ハムレットクローン」では泥棒役主演にてドイツツアー、ブラジルツアーに招かれた。世田谷パブリックシアター主催「死のバリエーション」「見よ、飛行機の高く飛べるを」(アントワーヌ・コーベ演出)、日独共同企画「四谷怪談」(伊右衛門役、ヨッシー・ウ゛ィーラー演出・欧州ツアー)などに出演。08年3月世田谷パブリックシアター+ティーファクトリー提携公演、川村毅新作「ワニの涙(仮題)-神なき国の夜Ⅲ-」出演予定。http://www.tfactory.jp/。ティーファクトリー所属。

石母田史朗(いしもたしろう)
1996年、青年座研究所卒業後、同劇団に入団。主な青年座公演に「審判」「」成層圏に棲む鵺」「パートタイマー・秋子」など。またMODE「ささやく声」、世田谷パブリックシアター「アメリカ」、新国立劇場「城」「ガラスの動物園」「夏の夜の夢」、シアターΧ「蜜の味」などに出演し劇団内外で活躍中。また2008年夏にこまつ座「闇に咲く花」公演に牛木健太郎役で出演予定。劇団青年座所属。

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2007年10月14日 20:23に投稿されたエントリーのページです。

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