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<審判・失踪者>出演者 ミニインタビュー Vol.9

ミニインタビュー 第9回は・・・

西田薫さん(写真左)×大崎由利子さん(写真右)です!


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○今日はどうぞよろしくお願いします。
ではさっそく、お二人の経歴などお話いただけますか?

大崎:高校を卒業してすぐに舞台芸術学院に入りました。そこの先輩たちの “劇団中村座”というところでお手伝いを始めました。役者が足りないので出演もするようになって・・・やがて劇団の主宰者である金杉忠男と結婚しました。のちに“中村座”が “金杉忠男アソシエーツ”と名前を変えて数年して金杉が病死し、劇団は解散しました。舞台芸術学院から中村座に入って20数年、中村座で作る芝居しか知らなかったものですから、他の世界で俳優として通用するとは思えなかったので、当然、お芝居はやめて就職しようと思ったのですが、47歳の事務経験のない女性の仕事が・・・仲居さんとか、給食のおばさんとかしかなくて、まだ自分では多少若いつもりでいたので決心がつかなくて(笑)・・・どうしようかなと思っていたら、松本修さんが声をかけてくれました。


○それが北海道演劇財団の常任演出家だった松本さんが演出する「若草物語」ですね。

大崎:金杉が亡くなって数ヶ月して、これからどうしようかなと思っていた時に声をかけてくださったんです。「若草物語」の母親オルコット役なんだけど、北海道に滞在してお芝居をつくるから、いい気晴らしになるし、やってみませんか、北海道はいいところですよ、と。「若草物語」がとても好きだったこともあって・・・映画でスーザン・サランドンがオルコットを演じていてとても素敵だったし、「若草物語」だったらやってみたい、と思ったのでお引き受けしました。そのときに西田薫さんとも始めて共演したよね。

西田:そうですね。

大崎:「若草物語」のあとも、松本さんは声をかけてくれて、世田谷パブリックシアターの「アメリカ」やMODEの「しあわせな日々」(ベケット作・松本修演出、大崎さん主演)などに出演しました。それからも松本さんの舞台がご縁で、白井晃さんや佐藤信さんの舞台や、平田オリザさんのプロデュース公演、風琴工房、東京タンバリン、舞台芸術学院の後輩で金杉の教え子がやっている劇団であるペテカンなどの舞台にも出演させていただいています。だから・・・松本さんのおかげで俳優を続けていられるという感じです。感謝しています。


○高校を卒業して舞台芸術学院に入ったのは、どうしてですか?

大崎:富山県魚津市出身なんですが、高校の演劇部に人が足りないから出演したりして、ワイワイと活動していたのですが、その中にとても演劇事情に詳しい舞台に情熱的な同級生がいたんですね。その人に舞台芸術学院の存在を教えてもらって、誘われるままに(笑)入りました。舞台芸術学院時代は親元から離れた解放感でほとんど授業には出ないで、友達と遊んだり、お酒を飲んだり、お泊りしたり、遊び歩いていましたね。


○その同郷の同級生の方は?

大崎:交流が途絶えた時期もあったのですが、いまでも、わたしが出る公演には、いつもわざわざ富山から見に来てくれるんですよ。


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○では西田さんの経歴を。

西田:北海道の稚内出身です。高校を卒業して東京に進学で出てきて・・・英文科だったんですが、英文の勉強というのは大変だなと思いまして(笑)・・・人前で話すのが苦手だったこともあって、お芝居をつまんでみようと思って(笑)短大を辞めました。それからまず丹波哲郎さんの丹波道場に入りました。何かが違うなと思って(笑)文学座の養成所に入りましたが、座員にしていただけなかったので(笑)、それから劇団ショーマ(高橋いさをを主宰)に入りました。劇団ショーマはガンアクションなどのある劇団で、7年在籍しました。劇団ショーマに所属しているときに三谷幸喜さんの東京サンシャインボーイズや、いろいろな劇団に客演しはじめて・・・今にいたります。


○西田さんはご自身でプロデュースする舞台や映画もなさっていますね。

西田:プロデューサーという立場で、にんじんボーンの宮本勝行さんと一緒に、マナマナというユニットで、「危険なニオイはしてたよね」という公演をおこないました。次回があるかどうかはわかりませんが(笑)。今年は自主映画もやってみました。


○松本さんとの出会いは?

西田:劇団ショーマに所属しているときに、MODE公演のオーディションや世田谷パブリックシアターのワークショップではじめて松本さんにお会いしました。出演したのは「若草物語」(北海道演劇財団)が初めてです。その後は『冬のエチュード』(05年)に出演しました。

大崎:出会ったのは、「若草物語」のずっと前で、金杉が演出する舞台の演出助手を松本さんにお願いしたことがありました。優秀な好青年でしたよ。はじめて出演したのは松本さんが演出する「旅路の果て」(95年)という作品です。チェーホフなどの戯曲をコラージュする作品で、当時は中村座に所属していて、はじめての外部出演だったので、松本さんの創作方法にとても緊張したのを覚えています。

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○さてカフカ作品について・・・大崎さんは「アメリカ」も「城」もご出演で、西田さんは初参加ですね。

大崎:カフカは、読んでいるとどこを読んでいるのかわからなくなる・・・読みきるのが簡単ではない小説ですよね。何度も出演してはいますが・・・いずれにしてもわたしはまだまだカフカのことがぜんぜんわかっていない気がしています。

西田:そうですね、難しい。読みづらいところはありますが、「審判」のほうが読みやすかったです。カフカの世界を舞台にするというときに、松本さんは、ナチュラルじゃない芝居を要求するんですが、それを楽しんでいます。なかなか出来ないんですけど、本番までには出来るようになるかなあ・・・。

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○そろそろお稽古も佳境ですが、稽古はどうですか?お二人とも大人の女性の登場人物を演じていらっしゃいますが。

大崎:私は長いワークショップや稽古の中で、あまり配役変更がないので(笑)女性で最年長ですから私が演じられる役はきまっていますから(笑)。だけど、もし・・・いろんな役をためしながら、なかなか役がきまらなかったら、わたしでは、とてもとても出来ません。初日には間に合いません。わたしには無理です(笑)。

西田:他の役を演じている大崎さんも見てみたい・・・(笑)

○西田さん、大人の女性の魅力のある女性役ありますね。

西田:難しい!ただただ難しい。年齢だけは大人なんですけど・・・(笑)


○今回の作品の魅力はどのようなところに感じていますか?

大崎:やっぱり場面と場面のつなぎかたですね。失踪者では、カールも数人の俳優が演じつなぐことになりそうですし、その構成・演出、俳優の魅力ですね。

西田:それに出演者のおじ様方が、濃くて(笑)素敵ですよね

大崎:そう!(笑) それに「審判」で主人公を演じる@@さん(誰が演じるかは秘密)が、とっても素敵。もともとファンなんですよ。不気味で知的で。

西田:すごく魅力的ですよね(笑)。

大崎:そう!(笑) そして松本さんの構成力がすごい。あの小説を舞台作品として力強く作りあげていく演出力・・・改めてすばらしい演出家だと思います。だけど・・・わたしにはついていくのが必死です(笑)

西田:大人のかっこよさと色気のある世界をとても美しく演出できるのは松本さんの魅力ですよね。斎藤ネコさんの音楽も、井手さんの振付もかっこよくて、素敵なものがたくさん集まっていますよね。


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○ではプライベートの質問を。お休みは何をなさっていますか?

大崎:今回はお稽古が二ヶ月間ですし、お稽古休みはもうとにかく休んでいます。週休二日のときは一日目は丸一日のんびりする。二日目は近所のスパにいってひらすら体を休ませる。もうわたしには、こういう二本立てのプロジェクトは、二度と出来ないかもしれません(笑)、松本さんの意欲についていくのが精一杯で、休みの日は、体を休める、それ以外は何も出来ません・・・ほんっとうに(笑)。

西田:私も、おいしいものを食べて、友達とランチしたりおしゃべりしたり、DVDを見たりして、だらだらと休んでします。旦那様(斎藤歩さん)は忙しそうですが・・・(笑)


○今回は旅公演で、ご出身の北海道での公演があります。

西田:北海道は、おいしいものあるよ!ぜひぜひおこしください。「失踪者」ツアーの最終地が北海道なので、そのまま年末は実家に帰ろうかと思っています(笑)。


○最後にひとことどうぞ

大崎:カフカを好きな人も、そうでない人も、本当に、見応えがあるとおもいますので、両方ともみてほしいよね。

西田:はい! ぜひ両方見て、見比べたら楽しいと思います。セット券はお得ですよ(笑)たくさんの人にみていただかなくちゃ。

○お二人とも今日はどうもありがとうございました!
いよいよ来週から劇場入りを控え、佳境の稽古。
女性陣をひっぱるお二人・・・どうぞよろしくおねがいします!


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大崎由利子 
劇団中村座入団後多くの作品に出演。金杉忠男アソシエーツ、Kプラスプロデュースなどで舞台を中心に活動。『木枯し紋次郎』や、『金曜エンターテイメント・おふくろシリーズ15』、また映画『アリエッタ』『このすばらしきせかい』に出演。おもな舞台作品にMODE「しあわせな日々」主演、世田谷パブリックシアター「ミレナ」「AMERIKA」新国立劇場「城」、青年団プロデュース「上野動物園再々々襲撃」、地人会「朝焼けのマンハッタン」など。レトル所属。

西田薫 
1965年11月1日生まれの北海道出身。デビュー以来、多数の舞台に出演。近年ではTVドラマ「救命病棟24時」、映画「ギミー・ヘブン」(06)、「大地震」(05)等にも出演。昨年はセルフプロデュースによる舞台「キケンなニオイはしてたよね」も成功させている。ディメンション所属。

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2007年11月01日 14:30に投稿されたエントリーのページです。

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