『狂言劇場その伍』
鑑賞日:11月26日(水) 14:00
Aプロ 『磁石』/能楽囃子/狂言による『彦市ばなし』
女性
パブリックシアターの狂言劇場には、何回か足を運んだことがありますが、かなり遠くの席からの観劇でした。今回の席は舞台を見上げるような席で、舞台にも近く、演者のすり足の音が良く分かり、せりふや、仕草、息づかいまでが手に取るように分かり、臨場感あふれ、劇に吸い込まれてしまいました。
「彦市ばなし」
確か、「敦―山月記・名人伝」でもpcによる拡大画面を効果的に使用していましたが、今回のそれは、狂言ということもあり、画面でも狂言的に笑わせてくれましたね。素晴らしい技法に感心してしまいました。
殿様役の石田は、素の顔とセリフの語りと仕草が微妙にマッチして、それだけで笑ってしまいました。とぼけた感じがいいですねえ。好きです。
天狗の子の役の月崎がまたまたいいですね。彦市との絶妙な掛け合いは、一級品です。萬斎のご子息がこの天狗の子の役をやったら、また違う味わいになるのだろうと想像しながら観劇しました。
彦市役の萬斎は、身のこなしも軽々とやはり、並々ならぬオーラを放っていました。
でんぐり返しは見慣れているのですが、今回は泳ぎのシーンが抜群におかしかったです。萬斎ならではの演出ですね。思わず「すごーい」とうなりました。三人の掛け合いが絶妙で何回でも見たい「彦市ばなし」でした。
狂言劇場は、このシアターでずっと観劇したい演目ですので、萬斎には芸術監督をもうしばらく続けて欲しいと思っています。
