世田谷パブリックシアターで好評を博している芸術監督シリーズ企画「MANSAI◎解体新書」。毎回一公演のみ、しかも多数の応募者の中から抽選で選ばれた方しか観ることのできない大変貴重な公演が、このたび一冊の本にまとまりました。
本書は、芸術監督・野村萬斎のコンセプトブックです。萬斎が解体する舞台芸術の世界をお楽しみください。
朝日新聞出版より好評発売中。定価2100円(税込み)
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=9310
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<本書の内容> 野村萬斎「前口上」より
……「解体新書」とは、芸術監督としてのメッセージを伝える場でもあります。
いわば、私のコンセプトワークそのものだと言えましょう。……
本書は二部構成です。第一部では、芸術監督として思っていること、また「解体新書」をすすめる途上で考えたことをまとめました。そして、第二部では、初回公演の「その壱」から、2008年1月公演の「その拾弐」まで計12公演分のエッセンスを自分なりに整理しました。本にすることで、公演とはまた別の次なる課題も見えてきたような気がします。
それでは、まずはご一緒に、「解体新書」の世界へ、そろりそろりと参りましょう。
第一部 日本演劇のアイデンティティをさぐる
・日本演劇のアイデンティティを模索する
・芸術監督として思うこと
・「鏡」と私
・日本の文化を背負う、狂言を背負う、劇場を背負う
・“共犯関係”を築く
・「三間四方の演劇」に想う
第二部 「MANSAI◎解体新書」解体
・解体新書 口上
・その壱 からだ ~「動き」と「かたち」のヴォキャブラリー~ 伊藤キム
・その弐 シェイクスピア ~日本演劇(ジャパニーズ゙・シアター)への翻訳(トランスレーション)~ 吉田鋼太郎+河合祥一郎
・その参 後口上 ~エピローグ オブ ハムレット~ 内野儀+河合祥一郎+高萩宏
・その四 「型」 ~身体知のクリエイティビティ~ 市川右近+齋藤孝
・その伍 日本語の音、ことばの色 ~発話からのイマジネーション~ 鴨下信一+国本武春
・その六 「俳優(ワザヲギ)の存在」 ~様式の変容(メタモルフォーゼ)~ 白石加代子+鎌田東二
・その七 日本演劇のアイデンティティ ~ドラマと語りのダイナミズム~ 豊竹咲甫大夫+いとうせいこう
・その八 「振り」 ~ミメーシスからの発想~ 近藤良平+川崎徹
・その九 「輪郭」 ~表現のアフォーダンス~ 武田双雲+佐々木正人
・その拾 「観察」 ~「物学(ものまね)」というリアリズム~ コロッケ+池内克史
・その拾壱 「間(ま)」 ~時空の美学(エステティックス)~ 千 宗屋+池谷裕二
・その拾弐 「扮装」 ~美の反転(リバース)~ 森村泰昌+保坂健二朗
