毎週土曜日の午前中に劇場をオープンし、気軽に劇場ならではの体験プログラムをお楽しみいただける「土曜劇場 プレイ・パーク」。1月~3月第3週のプログラム「はじめての《能》体験」。第一回目は『高砂』の謡と舞の体験と、講師による『高砂』仕舞実演でした。
この「土曜劇場 プレイ・パーク」の開催に賛同しご協賛いただいている東邦薬品株式会社の方も参加、ご感想をいただきましたので、どうぞご覧ください!
-稽古部屋の小宇宙- ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1月17日、「土曜劇場 プレイ・パーク」で開催された「はじめての《能》体験」のプログラムに参加しました。講師は宝生流の能楽師である辰巳満次郎氏でした。
中学生のころ、学校の授業の一環で能を見学したことがありましたが、今回のような至近距離でレッスンを受けたのははじめてでした。

辰巳先生は、能についての歴史を分かりやすく解説してくれました。今から約600年前に大成したこと、能のシテ方には、観世、宝生、金春、金剛、喜多の五つの流派があること。そして、足のひと運びにも、何十年という時空を表していることなどを。
『高砂』の謡を先生についていきながら発声しました。「高砂や この浦舟に 帆をあげて」。平坦に謡うところ、声を消すところ、引っ張るところ、模倣するだけで精一杯でした。
休憩をはさみ、後半では能の所作を学びました。手を合わせる、まわす、足を運びそして踏む。なにがなんだか分からない状態で、普段使わない足の筋肉が震えていました。日本芸能の稽古のきびしさを存分に教えられました。
最後に辰巳先生の仕舞を見せていただきました。辰巳先生の研ぎすまされた表情と動きに、参加した人たちは息をのんでいました。
2時間の体験でしたが、日本で生まれた伝統芸能のさわりに触れられたことは有意義なものになりました。伝統芸能には礼節とか修養、忍耐という教えも含まれているのではないかと感じました。体力勝負では息が上がってしまいますが、続きものぞいてみたくなる不思議な魅力が潜んでいるようです。能の世界が少し私に近寄ってくれた気がします。
